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溶結凝灰岩レンズ部の半定量分析


何がわかるのか?

溶結凝灰岩は火砕流が固結してできたもので、ガラス状の物質であるレンズ部と灰などの基質と呼ばれる部分に分類されます。このレンズ部はマグマの本質を示す物質であり、構成成分の分析は重要な情報となります。これまで数多くの分析例が示され、そのどれもがレンズ部を取出しての分析であり、貴重な試料をそのままの形で残すことはできませんでしたが、CCDカメラと試料ステージ駆動機構を用いれば、レンズ部を取り出すことなくその組成分析が行えます。

測定・解析例

溶結凝灰岩中の黒い部分をレンズ部と呼び、その他の灰色部分を基質と呼びます。レンズ部および基質について分析面積1mmφにて定性分析を行い、ファンダメンタルパラメータ法を用い半定量値を算出しました。定性分析の結果、波長分散型の特長を活かし軽元素成分であるナトリウムも十分な感度で検出されており、重元素領域の比較的エネルギの近接しているスペクトルも分離して検出されていることがわかりました。

岩石試料は一般に鉱物効果等の影響を受けるため、試料が粉末の場合はガラスビードにするなどの試料処理を施しその影響を低減することが良く知られています。今回はレンズ部がガラス質であることと、試料をそのまま保管する目的からレンズ部を取出すことなく測定を行いました。貴重な試料を破壊することなく概略値を得ることができます。
図1 溶結凝灰岩(阿蘇)
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チャート1 レンズ部(青色表示)と基質部(赤色表示)の定性チャート
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