市販ミルクパウダーのミネラル分析
何がわかるのか?
コーヒー、紅茶などに加えられるミルクパウダー中のミネラル分の測定ができます。従来のFP法による定量分析では、非測定成分を指定して計算する必要があり、適切な成分を指定しないと計算結果に誤差が生じることが知られていました。散乱線FP法による残分推定定量分析を行うと、非測定成分情報が不明でも適切な定量値が算出できます。
測定・解析例1
市販ミルクパウダーの評価にあたり、まず認証標準物質であるNIST製ミルク粉末(#1549)の定量分析を行いました。試料粉末は加圧成型せずにそのまま試料カップに入れ、エネルギー分散型蛍光X線分析装置EDXL 300で、ヘリウム雰囲気にて測定を行いました。カーボン、酸素などをバランス成分とした場合には、定量結果が標準値から大きく外れています。散乱線FP法による残分推定定量分析では良好な結果が得られています。
表1 NIST1549の定量分析結果 (mass%)
Zn, Br, Rbは参考値 (ppm)
表1 NIST1549の定量分析結果 (mass%)
Zn, Br, Rbは参考値 (ppm)
測定・解析例2
市販ミルクパウダーを同様に測定し、残分推定定量分析を行いました。各社それぞれミネラル成分に差があることがわかります.例えば,A社製品のみ栄養成分表示欄にCaの含有が記載されており、測定結果もそれを示しています。またU社製品はNIST標準物質と試料構成が似ていることがわかります。
ミルクパウダーの様に、軽元素主成分でかつ構成成分比が不明の試料において、残分推定定量分析は非常に有効です。
表2 市販ミルクパウダーの定量分析結果 (mass%)
ミルクパウダーの様に、軽元素主成分でかつ構成成分比が不明の試料において、残分推定定量分析は非常に有効です。
表2 市販ミルクパウダーの定量分析結果 (mass%)
