新製品紹介

「高精度、高機能な加熱時発生ガス分析を実現」

スキマー型示差熱天秤-光イオン化質量分析同時測定装置を開発

2009年8月24日

示差熱天秤-質量分析同時測定装置(TG-DTA-MS)をフルモデルチェンジし、世界初のスキマー型示差熱天秤-光イオン化質量分析同時測定装置Thermo Mass Photo(サーモマス フォト)を新規開発しました。2009年9月3日より販売を開始します。

示差熱天秤(TG-DTA)と質量分析計(MS)を繋ぐガス導入部にスキマーインターフェース構造を採用し、電気炉内部の試料近傍に装備。発生ガスをリアルタイムに弁別分析するための光ソフトイオン化質量分析計と結合させることにより、測定データの高精度化を実現しました。また、ソフトウェアにガイダンス機能を搭載することにより操作性を大幅に向上。ポリマーの熱分解測定、触媒、医薬品材料の開発、揮発性有機ガスの迅速分析、セラミックスの焼成プロセスの分析や電子材料の品質管理など、幅広くご利用いただけます。

従来のTG-DTA-MSでは、TG-DTAの試料より加熱生成した混合ガスを長さ1.5m程度の細管(キャピラリーインターフェース)を通して質量分析計のイオン化室に導入していましたが、ガスがインターフェース部で凝縮したり、反応性の高い生成物が経路中に変質したりするという問題がありました。このインターフェース部起因の問題を解決するため、2重オリフィス構造を持つスキマーインターフェースを開発。さらに、ガス導入経路長を最短にし、電気炉内部の試料近傍位置に組込むことで、ガスの凝縮や変質の問題を解決しました。また、有機化合物から成る混合ガスをリアルタイムに質量分析する場合、スペクトルが複雑になり、分析が困難になるという問題がありましたが、光ソフトイオン化源を質量分析装置に組み込むことで、ガス分子を壊さずに、分子イオン状態のまま計測することが可能になりました。

これらの新構造により、従来分析が不可能であった高沸点、多成分ガスが同時生成するプロセスの高精度な分析を実現。不飽和炭化水素(アルケン・ジエン等)、含酸素有機化合物(アルデヒド・アルコール等)、芳香族炭化水素(トルエン・キシレン等)など反応性の高い揮発性有機化合物の測定に威力を発揮します。

同装置は、9月2日(水)から9月4日(金)まで幕張メッセで開催される2009分析展に出品展示いたします。

主な特長

  • 高精度
    ・ノイズレベルの低減、ベースラインの安定性を改善した新開発の水平差動型TG-DTAを採用しました。
    ・二重オリフィス構造のスキマー方式のガス導入機構の採用により、高反応性ガスも高感度にキャッチ(特許)します。
  • 多機能性
    ・フラグメントフリーな光イオン化法を採用(特許出願中)しました。
    ・電子衝撃イオン化 (EI)法と光イオン化(PI)法とのモード選択が可能です。
  • 操作性の向上
    ・ソフトウェアにガイダンス機能を装備し、測定が簡便かつ操作性を大幅に向上しました。
  • 省スペース
    ・オールインワンスタイルにより、省スペース、安全性、メンテナンス性に配慮した構成です。
    ・幅870mm×奥行590mm×高さ535mm、質量約98kg。
示差熱天秤-光イオン化質量分析同時測定装置 Thermo Mass Photo
装置の外観
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