新製品紹介

スマートフォンに接続できる小型スペクトルサーベイメーター

Get Smart を開発

2012年5月21日

株式会社リガクは、X線分析装置で培った放射線計測技術を活用し、スマートフォンに接続でき、核種同定が可能な小型スペクトルサーベイメーターGet Smartを新規開発しました。

この装置は、小型・低消費電力で持ち運びが容易であり、さらにスマートフォンと連携したデータ通信機能を持っているため、車載、バイク、自転車、徒歩等で移動しながら自動計測可能です。これにより細かい間隔の自動測定が可能となり、住居、道路など生活スペースの放射線を測定し、安心・安全確保に役立てられると考えています。
また、可搬性と無線機能を活かすことにより、がれき、焼却灰などの現場における測定、コンベアや焼却炉煙突等への設置にも好適です。放射性核種同定機能があるため、事故、不法投棄等による新たな放射性物質の拡散を監視でき、また計測結果をスマートフォンを通じてクラウドに即時にアップロードして可視化できるため、多数のサーベイメーターを用いた情報の監視と公開に適しています。

本装置は、5月22日(火)から5月25日(金)まで東京ビッグサイトで開催される2012 NEW環境展に出品展示いたします。

カタログPDF

主な特長

  • スマートフォン接続機能
     サーベイメーター単独の動作に加え、Bluetoothを用いたスマートフォン(Androidフォン)との接続機能を搭載しました。スマートフォンによりサーベイメーターをリモートコントロールし、サーベイメーターの放射線計測データにスマートフォンのGPS位置情報、写真等を加えて、自動的にクラウドへデータをアップロードできます。クラウド上でデータを閲覧、編集でき、さらにGoogle Mapとの連携によるマッピングも可能です。
  • 測定データ改ざん防止機能
     測定データとサーベイメーター本体に内蔵した暗号キーから、HASH値と呼ばれる数値を計算して、データと同時にクラウドへ送ります。このHASH値は暗号キーがないと合成できません。暗号キーを持った管理者は、閲覧ソフト上でHASH値を再合成し、測定データと比較して、通信途中あるいはクラウド上でデータが改ざんされていないことを確認できます。
  • 回路の特徴
     従来の放射線計測回路に用いられるアナログパルス処理回路を廃し、マイコンを用いたソフトウェア波形処理を採用しました。これにより、携帯型のサーベイメーターに最適な小型・低消費電力を実現しました。
  • 高精度温度補償機能
     放射線のエネルギーを計測する際に、温度変化による誤差をマイクロ秒オーダーでリアルタイムに自動補正する機構を搭載しました。これにより、従来は-20℃から50℃の温度範囲で±15%以上変化していたエネルギー計測値を±1.5%以下に低減でき、正確な核種同定が可能となりました。
     また、20℃の室内から屋外に出た場合など温度変化が大きい場合(例えば冬季:最低-20℃、夏季:最高50℃)、従来は測定値が安定するのに1時間程度必要でした。本装置では放射線センサ内部の温度を予測して温度補償を行うことにより、待ち時間なしで即時測定可能としました(エネルギー計測誤差±1.5%以内)。
  • 複数検出器の選択
     目的に応じて複数の検出器(内蔵2種、外部2種)を接続可能とし、最大3種の計測を同時に実行可能としました。例えば、内蔵GM管と外部シンチレーションカウンターを選択した場合、内蔵GM管によりα、β、γ線計測を行い、外部シンチレーションカウンターでγ線スペクトル計測と核種同定を行うことが可能です。外部検出器として中性子線検出器を選択することも可能です。
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