新製品紹介

世界最小・最軽量の可搬型X線応力測定装置を発表

2014年8月19日

この度リガクは、可搬型X線応力測定装置「SmartSite RS(スマートサイト・アールエス)」を開発し、2014年8月19日より国内における販売活動を開始します(海外は10月1日より)。SmartSite RSは、だれもが安全かつ直感的に操作できる持ち運び可能なX線応力測定装置です。配管の内部で発生する応力腐食割れの検査、大型クランクシャフトの金属疲労検査、橋梁溶接部の残留応力測定などの際に、測定対象を破壊することなく、その場で高精度な測定を可能にします。

金属を曲げ加工すると、内側に圧縮、外側に引張の応力が発生します。これが残留応力です。X線回折法は、残留応力測定に極めて有効であると広く知られていますが、これまでのX線応力測定装置は大型で、対象物を切断してから測定する必要がありました。たとえば、大型トラックなどで使用されるショットピーニング処理された板バネをそのまま測定することは不可能で、製品品質の安定に高額なコストがかかっていました。また、配管内部の検査にX線回折法を使いたいという強いニーズも存在しています。

SmartSite RSは、これらの課題にこたえられるソリューションを提供します。世界最小(幅114×奥行き248×高さ111ミリメートル)・最軽量(3キログラム)を実現したヘッドユニットにより、内径200ミリメートルの配管内部を測定可能。対象物が屋外の構造体であれば、標準装備のキャリーケースに入れて持ち運び、その場で応力測定することができます。電源確保が困難な場所でもバッテリー(オプション)によって駆動することもできます。短時間で測定できることも大きな特長。高感度なピクセル型半導体2次元検出器を採用したことで、一般的な試料をわずか60秒で測定できます。

だれもが容易に使用できるよう、対象物との角度・距離をインジケータに表示することで、直感的な調整を可能にしました。安全性の面では、検出器と対象物の距離およびヘッドユニットの傾きが規定範囲外の場合、X線を発生しない保安機構を搭載。土木・建設作業現場などでの利用を想定し、ヘッド部分には防塵処理を施しています。また、低出力運用で管球切れのリスクを極小化しました。

管球はCr(クロム)、対象物はスティールおよびアルミニウム。ステンレスに代表される、広く産業界で利用されている材料の測定が可能です。標準構成は、ヘッドユニットと電源ユニットからなる本体部、および解析ソフトウェアを搭載し、制御マシンとして機能するWindows 8.1タブレットなど。タブレットは、本体部とWi-Fi(無線)通信し、場所を選ばず装置を制御できます。オプション製品の開発も進めており、残留オーステナイト定量測定アタッチメントや、X線作業主任者の選任が不要になる遮蔽ボックスを近日中に提供予定です。

主な特長

  • 小型・軽量
    ヘッドユニット部の大きさは、わずか幅114×奥行き248×高さ111(単位はミリメートル)。重さは、3キログラム。世界最小・最軽量のX線応力測定装置です(※当社調べ)。
  • 高速測定
    高感度な半導体2次元検出器を搭載し、単一入射によるデバイ環を利用して応力を解析。一般的な試料は60秒、結晶性の良い試料なら10秒で十分な結果を得られます。
  • 安全設計
    レーザー変位計と3軸加速度センサーにより、検出器と対象物の距離およびヘッドユニットの傾きが規格外の場合、X線を発生しません。X線発生中に万一規格外になった場合、X線発生を中止します。
  • Windows 8.1タブレットからWi-Fi制御
    制御マシンとして、装置とWi-Fiで通信するWindows8.1タブレットを標準装備します。本タブレットには、測定から解析、レポート出力までを全自動化するソフトウェアも搭載します。
  • バッテリー駆動(オプション)
    現場で電源のユーティリティーを用意していただく必要はありません。
SmartSite RS
製品の外観
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