新製品紹介

超高速/高分解能マイクロX線3D CTで工業用CT分野に進出

2014年9月29日

この度リガクは、工業用3DマイクロX線CT「CT Lab GXシリーズ(シーティーラボ・ジーエックスシリーズ)」を開発したことを発表します。CT Lab GXは、医薬品、薬用デバイス、骨、鉱物、電子デバイス、電池、アルミ鋳物、プリント基板などの測定に最適な超高速/高分解能な3D CTです。今回の発表で、リガクは工業用CT分野に進出することになります。

リガクは、創業以来X線分析装置で培ったノウハウのCT分野への展開として、2006年に実験動物用CTの販売を開始しました。以来、実験動物用CT「R_mCT2/FX/GX」に加え、動物病院用CT「R_mCT AX」という、高速/高精細/高分解能を特長とする2つの用途別製品を、多くのお客様にご利用いただいています。今回発表した工業用CTでは、これらの2つの製品で培ったさまざまな独自技術を工業用途に最適化し、最先端の工業用3D CTとして提供します。たとえば、動物の被爆量を抑えるスピード技術を、工業用製品を短時間に測定できる機能へと転用し、生体を測定する技術は、工業用対象物を置くだけで測定できる機能へと展開しています。

CT Lab GXの最大の特長は、超高速測定が可能なことです。3Dモードでは、最速8秒の撮影、15秒のリコンストラクション(画像再構成)を実現。付属のオリジナルソフトウェアにより、だれもが簡単な設定で画像計測やボリュームレンダリングを実行できます。

2DのX線透視観察も標準装備し、高分解能「リアルタイム透視モード」を提供します。本モードでは、対象の構造変化をin-situかつリアルタイムに観察できることが特長。電池の充放電時における変化や、水冷管に液体を流した状態の観察、温度上昇時の構造変化測定などの際に有効です。観察結果は録画できるため、変化が発生したシーンを後で確認することも可能です。なお、測定対象の電源コードやチューブは挿入口の横部から外部に出せるため、たとえば測定しながら測定対象の電源をオン/オフすることができます。

分解能は、最高4.5µmを実現。最大画素数8000×8000。クラス最高レベルの高精細3D観察を可能にします。測定対象の最大径は、72mm×36mm。広視野領域を撮影後、関心領域を設定することで、細部を詳細に画像再構成することができる「ワイド・ビュー・イメージング機能」を新たに搭載しました。

樹脂などの観察に最適な低出力製品「CT Lab GX90」、および金属など透過しにくい対象に最適な高出力製品「CT Lab GX130」の2モデルを用意しました。

CT Lab GXシリーズの主な特長は次の通り

  • 超高速撮影/リコンストラクション(画像再構成)
    最速8秒の撮影と、15秒のリコンストラクションでCT診断画像を作ることができます。高分解能モードでも57分の撮影時間を実現し、一般に高分解能で2~3時間かかる撮影時間を大幅に短縮することが可能です。
  • 高分解能・広視野測定
    付属のオリジナルソフトウェアで任意の視野や解像度を選択し、細部構造を観察できます。最高分解能4.5µm、最大画素数8000×8000を実現しました。一般に、分解能を高めると視野は狭まりますが、CT Lab GXは高分解能モードでも広視野のまま測定できます。
  • “試料置くだけ方式”を採用
    装置内部に測定対象を置き、測定対象を動かすことなくCT撮影できます。セットアップが簡単で、液体の中にある物質でも、ふたを開けたままの状態でCT撮影することができます。
  • 低ランニングコスト
    100V電源で稼働し、冷却水は不要です。キャスター付きのため、工場/倉庫内の移動は簡単です。X線作業主任者は不要です。
CT Lab GX
製品の外観
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