新製品紹介

加熱/冷却時の重量-示差熱測定と同時に試料の変化をビジュアルに把握
試料観察TG-DTAを発表

2015年9月1日

この度リガクは、示差熱天秤「Thermo plus EVO2/TG-DTA8121」の複合製品として、熱分析を実行しながら視覚的に試料変化を観察できる「Thermo plus EVO2/試料観察TG-DTA8121」の販売活動を9月2日から開始することを発表します。本装置は、試料観察機構を搭載するマイクロスコープ一体型電気炉、およびTG-DTA本体から構成され、室温から1000℃までの温度範囲における試料変化を観察できます。

熱分析装置は、試料を熱で加熱/冷却しながらその物性変化を数値として把握します。数値情報はリアルタイムに把握できますが、炉の中で起こる(もしくは起こらない)試料の形状変化を視覚的に観察することはできませんでした。今回、試料観察窓がありながら温度分布の安定した炉を開発したことで、試料の重量変化および吸熱・発熱変化が起こるタイミングで、試料形状がどのように変化したのか、あるいは変化しなかったのかを、画像として正確に記録できるようになりました。たとえば、セラミックスの焼結時の収縮挙動、ガラスのガラス転移/軟化/流動に伴う形状変化、ポリマーの融解に伴う流動や分解時の発泡の状態などをモニターすることが可能です。

すでにThermo plus EVO2/TG-DTA8120/8121をご利用中のお客様は、電気炉をマイクロスコープ一体型電気炉に交換するだけで、試料観察可能なTG-DTAに装置を進化させることができます。標準のマイクロスコープは、USB接続のため、専用の電源は必要ありません。

将来は、発生ガス分析のベストセラー機「Thermo Massシリーズ」にも対応する予定です。これまでは、測定内容ごとに装置を使い分ける必要がありましたが、完全に同一な試料を一度の測定においてさまざまな角度から分析できるようになることで、新たな知見を得られる可能性がさらに高まります。


9月2日から4日に幕張メッセで開催されるJASIS 2015に出展します。

主な特長

  • 1000℃までの高温域に対応
    室温から1000℃までの加熱、および1000℃から室温までの冷却時に起こるリアルな試料変化を観察することができます。
  • サンプルチェンジャーに対応
    多数のThermo plus EVO2/TG-DTA8120/8121ユーザーにご利用いただいているサンプルチェンジャーにも対応し、無人時の連続測定も可能です。
  • 携帯端末などによる観察も可能にする多彩なオプション
    スマートフォンマウンタ(オプション)を搭載することにより、iPhoneなどの携帯端末のカメラを利用することが可能です。手軽に試料変化を観察したいというニーズにもこたえられます。また、無線LAN対応カメラ(オプション)により、iPadなどを使用して遠隔で観察することも可能です。
  • かんたん装着
    すでにお使いのThermo plus EVO2/TG-DTA8120/8121の電気炉を、マイクロスコープ一体型電気炉に交換するだけで装着できます。
  • 実績ある技術を応用
    リガクは2014年より、試料観察型DSC(示差走査熱量計)を販売しています。今回の発表は、その技術をTG-DTA分野に応用し、製品化したものになります。窓を付けても炉内の温度分布を安定させる技術は、1998年に販売を開始したX-ray DSC(X線回折-示差走査熱量同時測定装置)のX線透過窓にさかのぼることができます。
in situ TG-DTA

製品の外観
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