新着情報

「液体から固体表面まで、手軽な操作で極微量元素を高感度分析」
卓上型全反射蛍光X線分析装置を開発

2006年8月9日

全反射蛍光X線分析法を採用し、手軽な操作で液体中や固体表面の極微量元素をppbレベルで高感度分析が可能な、卓上型全反射蛍光X線分析装置NANOHUNTER(ナノハンター)を開発しました。燃料電池や医療分野での研究開発から、ガラスや金属の表面汚染検査などの品質管理、水質汚染や大気中の微量粉塵分析(有害重元素の検出)などの環境分野まで、幅広くご利用いただけます。8月30日より販売を開始します。

半導体表面汚染分析に採用されている全反射蛍光X線分析法を採用し、扱いやすい小型機でありながら、基板上に採集した極微量元素や固体表面の極微量元素を、ICP発光分析法に匹敵する高感度で検出できる元素分析装置です。平坦な基板上に液体試料を点滴・乾燥させるという簡便な試料作成により、液体試料中の微量元素をppbレベルまで分析することが可能です。希釈や分解などの煩雑な前処理作業を必要とするICP発光分析法や化学分析法と異なり、手間がかかる有機物を含む飲料や化粧水等の液体試料でも、特別な前処理を必要とせず簡単に分析できます。必要な液体試料量は10μL~50μLで済むため、微量しか得られない貴重な試料の分析には特に有効です。
例えば極少量ずつしか出ない燃料電池の排水中のS等の微量元素の変化から、劣化具合を評価することができます。固体試料表面の分析では、メッキ、コーティング等の成膜前の、ガラス基板や平坦な金属下地の表面汚染検査や、成膜中に含まれる微量不純物の検査にも威力を発揮します。また、不純物が表面に付着しているものか内部に含まれているものかの判別も可能です。
全反射光学系は厳密な光軸調整を必要としますが、光軸自動調整ソフトにより常に高い分析性能を発揮することができます。また、冷却水、分析ガスを必要とせずAC100Vのみでご使用いただけます。小型機ならではの機動性・経済性と高性能を兼ね備えた元素分析装置です。
同装置は、8月30日(水)から9月1日(金)まで幕張メッセで開催される2006分析展に出品展示いたします。

主な特長

  • 低バックグラウンドを特徴とする全反射蛍光X線分析法を採用し、極微量元素も高感度に検出可能としました。平面ガラス表面のAuに対しては、1原子層以下の低濃度でも検出できます。
  • 液体試料の場合、必要な試料量は10μL~50μLで良く、一般の化学分析法に比べて数10分の1で済みます。水中のCrに対しては、1ppb以下の検出限界を実現しました。
  • 試料表面に照射するX線の角度を可変とすることにより、分析元素が表面に付着しているのか深さ方向に分布しているのかの判断や、試料表面上での分析元素の付着形態が粒状か膜状かの判断もできます。
  • 2本のX線管を搭載することにより(オプション)、広い元素範囲に対して感度の高い分析を行うことが可能です。検出可能な元素範囲は13Al~92U、自動プログラムにより最適なX線管への切り替えや光学系の設定が行われます。
  • 厳密な位置調整を必要とする光軸は全て制御・解析用パソコンからコントロールされ、光軸自動調整ソフトにより、常に最適な条件で分析を行うことができます(特許出願済)。また、16試料交換機を搭載しており、自動運転、夜間運転が可能です。
  • AC100V電源のみで稼働し、冷却水や分析ガスは不要です。
  • 幅680×奥行680×高さ680mm、約70kgで、卓上設置が可能です。

装置の外観
ここに掲載されている内容はすべて発表日現在の情報です。ご覧いただいている
時点で、予告なく変更されていることがありますので、あらかじめご了承ください。