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「有機混合ガスのリアルタイム弁別測定を実現」
昇温脱離ガス光イオン化質量分析装置を開発

2006年8月25日

試料加熱時に発生するガスのリアルタイム質量分析を行うために、浜松ホトニクス株式会社製の真空紫外(VUV)光ソフトイオン化源を採用した、昇温脱離ガス光イオン化質量分析装置 TPD type R Photo(ティーピーディー タイプ アール フォト)を開発。温度上昇に伴う触媒材料のキャラクタリゼーション、揮発性有機ガスの迅速測定からポリマーの品質管理まで、幅広くご利用いただけます。8月30日より販売を開始します。

従来、加熱時に試料より生成する有機混合ガスをリアルタイムに質量分析する場合、イオン化時の分子フラグメントの生成によりスペクトルが複雑になり、分析が困難になるという問題がありました。このフラグメントを抑制するため、浜松ホトニクス株式会社が開発したVUV光ソフトイオン化源を、質量分析装置に応用し組み込む技術を共同で開発。ガス分子を壊さずに、そのまま分子イオン状態で計測することを可能としました。このイオン化技術と、発生ガスを高精度に質量分析計に導入するためのユニークなスキマー型ガス導入インターフェースとの組み合わせにより、ガスをリアルタイムに成分弁別し、従来分析が不可能であった多成分ガスが同時生成するプロセスの解析を実現しました。

不飽和炭化水素(アルケン・ジエン等)、含酸素有機化合物(アルデヒド・アルコール等)、芳香族炭化水素(トルエン・キシレン等)など反応性の高い揮発性有機化合物の測定が可能です。これにより、自動車産業に使用される触媒材料の開発、ポリマーの熱分解の測定、揮発性有機ガスの迅速分析、セラミックスの焼成プロセスの分析や電子材料の品質管理などに威力を発揮します。

同装置は、8月30日(水)から9月1日(金)まで幕張メッセで開催される2006分析展に出品展示いたします。

主な特長

  • フラグメントフリーなソフト光イオン化方式を採用(特許出願中)。
  • ガス導入機構に、ジェットセパレータ原理に基づく二重オリフィス構造のスキマー方式を採用し、高反応性ガスも高感度にキャッチ(特許出願中)。
  • 電子衝撃イオン化(EI)法と光イオン化(PI)法のモード選択が可能。分子イオン情報と構造情報とを選択解析できます。
  • 粉体、バルク、基板状など様々な試料形態に対応。
  • 熱分析専門メーカーとしての実績ある温度制御技術により、正確な温度計測を実現。
  • 全発生ガスを検出するTICスキャンモードを標準装備し、予期せぬ発生ガスも高感度にキャッチ。
  • 幅800mm×奥行600mm×高さ1200mm、質量約200kg。

装置の外観
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