Webinar (オンデマンドセミナー)
「X線で分子を見る」シリーズ
今回のWebinar「X線で分子を見る」シリーズでは、単結晶構造解析およびX線小角散乱という分析手法を平易に解説することにより、X線回折を一つの分析手法として、日々の研究に取り入れるきっかけにしていただくことを主眼としています。
本シリーズの発表内容につきましては、講師派遣による出張セミナーを受け付けております。企業での研究会等の一環として是非ご利用ください。
お申し込み・お問い合わせ: rasa@rigaku.co.jp
「X線で分子を見る」シリーズ
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タイトル |
概要 |
1 |
単結晶構造解析でわかること |
分子の3次元形状を調べる方法を探している方、X線回折がどのように利用できるか興味のある方などを対象に、単結晶構造解析の原理から説き始め、何がわかるのか、どのような応用があるのかについて平易に解説します。 |
2 |
単結晶構造解析用データの測定 |
解析技術が進歩した現在では、データ測定の良否が解析の可否に直結します。良いデータを測定するための方法や注意点、データ処理の勘どころについて解説します。データ測定では、特に微結晶や溶媒を含む結晶で有効な、低温測定の実験方法について詳述します。 |
3 |
低分子の構造決定 |
ソフトウェアやコンピュータの進歩により、単結晶構造解析に必要な時間は飛躍的に短くなっています。自動解析や段階を追っての解析を通じ、単結晶構造解析に必要な知識を確認します。加えて単結晶構造解析でのみ可能な絶対構造の決定方法や、構造解析の結果の見方、問題への対処方法について説明します。 |
4 |
タンパク質の構造決定 |
タンパク質のX線構造解析は、専門家のみが実行可能な手法と思われがちです。タンパク質構造解析は二極化が進んでおり、困難を極める巨大タンパク質複合体の解析から、単なる分析手法として利用されている分野まで存在します。今回はタンパク質構造解析の手順を、低分子構造解析と対比しながら解説します。分析手法として利用されている例として、SBDDやFBDDについても言及します。 |
5 |
BioSAXSにおける測定と解析 |
複数のタンパク質分子からなる超分子複合体は、一般的に結晶化が困難であるため、構成部品毎に分けて結晶化・構造解析を行うという手法が採られています。近年、超分子複合体の全体構造を解析する手法として、X線小角散乱法によるタンパク質の構造決定(BioSAXS)が注目されつつあります。シリーズ最終回では、BioSAXSによる測定と解析の実際を解説します。 |
※2010年度の単結晶X線構造解析Webinarにご参加いただいた方には重複した内容がありますことをご了承ください。