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「X線で分子を見る 〜単結晶X線構造解析とは〜」 Q&A

Q: 10μmサイズの結晶と粉末の区別はできるのでしょうか。
A: 1粒を分離することができれば「単結晶」となります。

Q: X線の場合は、散乱X線が干渉して回折X線が生じるとありますが、可視光の場合、回折可視光は生じないのですか?
A: 単結晶はÅ程度の回折格子と見ることができます。可視光の波長程度のスリットや格子があれば可視光でも回折は生じます。

Q: 回折点の位置によって格子の大きさが決まるという認識で良いのでしょうか?
A: 回折点の間隔が広ければ、格子定数は小さくなり、逆に詰まっていると格子定数は大きくなります。

Q: 回折点の位置で格子定数が決まり、それぞれの濃さの数学的に処理することで3次元的な電子密度がわかるということでしょうか?
A: その通りです。それぞれの濃さが、回折強度の強弱を示しています。

Q: 単結晶構造解析で使用する平行X線は,どんな種類の特性X線を使うことが一般的でしょうか?
A: 一般的には銅、モリブデンが使われます。その他使用できる金属としては、鉄、コバルト、マンガン、銀、クロムなどがあります。