逆格子マップ作成のためのデータ測定は、わずか15分
HyPix-3000は、通常の露光モードによる2次元測定の他に、2次元TDIスキャンによる測定が可能です。この測定では、スキャン中に有効検出面積分のデータが積算されるため、微弱な回折線であっても強度の高い2次元データとして像を得ることができます。この機能を利用することにより、広範囲にわたる逆格子点の情報を高速に測定できます。
(Pb,La)TiO3(PLT)配向膜/Pt下地/Si基板からなる強誘電体薄膜の広域逆格子マップ
逆格子マップ作成のためのデータ測定は、わずか15分。驚異的な高速測定は、検出面積の広さとTDIスキャン測定、そして、高速読み出しを特長としたHyPix-3000だからこそ提供できるアプリケーションです。
2つの格子面(結晶面)を同時に測定
HyPix-3000は、約3,000mm2という有効検出面積の広さとX線を直接検出する光子計数型の採用により、滲みのない回折像を得ることができます。
極点図形測定, 配向分布解析
(上図:カメラ長:105mm 測定時間:1 H)
シャッターレス測定による in situ (その場)測定・連続した時分割測定が可能
HyPix-3000は、2つのカウンターを計数/読み出しと交互に切り替えることにより、データ読み出しにかかるデッドタイムを実質ゼロにできます。
セラミックスの合成における転移挙動
高速読み出しと検出面積の広さを生かし、温度上昇による結晶相転移の過程をX線回折測定でリアルタイムにとらえた例。温度の上昇に伴い、コランダム、クオーツ、カルサイトの混合物から、中間層を経てゲーレナイトが合成されていく過程を視覚的に確認できます。
実質速度3倍の高スループット!
HyPix-3000は、約3,000mm2という有効検出面積の広さと、優れた位置分解能で短時間の測定を可能にします。
1次元高速逆格子空間マッピング
高速読み出しと検出面積の広さを生かした、弊社従来検出器とのスキャン比較です。
今まで弊社検出器による測定では |
HyPix-3000なら1回のスキャンで、 |